神山くんのこと

神山智洋くん、入所15周年おめでとう。
15年もアイドルでいてくれて本当にありがとう。

15年もあったら、小学生は大学生になるし、10歳だった少年は25歳の立派な青年になるんだよね。考えると本当に長いよね。

オシャレさんな神山くんはきっと、少しかっこ悪いキラキラした衣装に袖を通すのが億劫なことも、恥ずかしいくらい真っ直ぐな愛の歌を歌うのが照れ臭かったことも、尖った思春期に、妬みや嫉みを耳にしてしまうことも、アイドルじゃなければよかったと思ったことも、もっともっと、私には到底理解できないような苦しいことも沢山あったよね。

それでも、ここまでアイドルでいてくれてありがとう。

アイドルの神山くんは有毒な花みたいだね。
切れ長な瞳から解き放つ甘い毒で人々を魅了して離さない。
相方の重岡くんのような天性のアイドル性はないかもしれないけれど、その天性のアイドル性に努力だけで近づいてしまう神山くんは、努力の天才だね。

私は神山くんのアイドル人生を三分の一くらいしか見れていないけれど、
好きになった頃の神山くんと比べて、神山くんはすごくつよく、大きくなったんだと思うことが沢山ある。

ジュニアだった頃は、笑顔が儚いと思った日もあったし、本当は大きな背中が小さく見えた日もあった、その背中が泣いているように見える日もあったけど、気づいたら、そんなふうに思うことはなくなったなあ。

潤む瞳でまっすぐ前だけを見つめて絶対大きくなるって約束してくれた、VBBの千秋楽。
背中を向けて涙を流して、私たちには笑顔だけを見せてくれた、ドーム公演。
それからオセロー。初日、緊張から解放されてすこし涙を流してしまった神山くんは、それでも、千秋楽には、泣かないで、笑っていた。

神山くんはこの数年で本当に、大きくなった、大人になった、つよくなった。
大きくなって大人になった神山くんに、私が好きになった時一番魅力的だった、突然消えてしまいそうな危うさはない。
今の神山くんは、よだかの星のようにどんどん遠くに行ってしまうなあって時折思う。

それは、私の望むようなアイドルに近づいてることだと思うしすごく嬉しいけれど、
すこしばかり寂しくて、私の中のガチ恋ちゃんは、そんな神山くんの姿を見てはいつも寂しいと泣いている。


私はそんな私の価値観の中でしか生きられないし、その価値観の中でしか神山くんを応援することしかできないけれど、私や、他の誰かが、神山くんを応援することで、アイドルの神山くんの世界が成立するのであれば、やっぱり私は出来る限りずっと神山くんを応援していたいとすごく思うよ。

私にとって応援はloveやlikeより、respectや、trustに近くて、
ジャニヲタだからガチ恋口上は打たないけれど、仮にガチ恋口上を打つとしたら私の「やっと見つけた王子様」は、お姫様からみた王子様じゃなくて、国民からみた王子様になるんだろうなって思う。

神山くんを知ったばかりのお姫様になりたい私は無敵だったけれど、オタクとしての好きは何も生まないことを知ってしまったから私はもう、笑顔の対象が私じゃなくてもそれでいいよねってガチ恋ちゃんを言いくるめられるくらい、大人になった。

 

神山くんを応援していた中で、好きな曲はたくさんあったけれど、印象強い曲と言ったら、2018年、濱田くんとのユニット曲。

叫ぶように歌い、戦うように踊る神山くんの姿はまるで神山くんのアイドル人生のようだと思った。

神山くんの正義はいつもつよくて優しい。

シロをクロだという人に、自分はシロだと言い、シロの正しさを教えることは、難しくて、信頼を失うこともあったと思う。

けれど、シロであり続けてくれた神山くんの周りには今こんなにも愛と優しさに溢れている。

 

優しい神山くんにとって正義をかざすことは、時に苦になることがあると思う。
私はただのファンだから何もできないけれど、せめて神山くんの正義を肯定し続けたいと思ってる。


叫んでも声は届かないし、一緒に戦うこともできない、けれど、私は神山くんの何かでありたくて、神山くんが青春を捧げて、人生を捧げてアイドルでいてくれる以上、神山くんの為に一生懸命でありたい。

 

ずっとアイドルでいてほしい。カリスマ的でエキセントリックな、アイドルでいてほしい。


神山くんの幸せを望むけれど、神山くんの人間的なところはやっぱり見たくなくて、できたらずっと誰かのものになんかならないでいてほしい。


永遠なんかないってわかってるけれど、それでも永遠を望んでしまう。
どうかもうすぐそこまで来ている永遠をその手で捕まえて、離さないで、飾ったままにしておいてほしい。


その永遠を私は一生肯定して、愛し続けるから、どうか、これからもずっと神山くんは神山くんらしく、アイドルとして生きていてほしい。

 

アイドルだからできる踊りを、
アイドルだから歌える歌を、
アイドルだから演じられるシェイクスピアを、

 

アイドルってきっとすごく狭いものだけど、そのカルチャーに縛られた神山くんは、酷く美しいと常々思うよ。